辛い喘息の悩み
喘息は空気の通り道である気管支が炎症を起こすことで狭くなって、発作性のゼイゼイ、ヒューヒューという喘鳴に苦しんだり、強い咳や呼吸困難、肺や胸のあたりが苦しく感じる、動悸が起こるといった症状に悩まされるものです。
代表的な症状である気管支喘息は、何が原因で気管支に炎症を引き起こしたかによって、アレルギー型(アトピー型)と非アレルギー型(非アトピー型)に分けられます。
アレルギー型はアレルゲン物質が炎症の原因となりますが、その原因は様々です。
寝具や畳、カーペットなどに棲みついたダニなどを吸いこんだり、ハウスダストや花粉・動物の毛などの異物を水おコムことで引き起こされます。
非アレルギー型は特定のアレルギー物資を介さず炎症が起こるもので、その原因としては激しい運動や飲酒、ウイルス感染、ストレスや疲労をはじめ、季節の変わり目など環境の変化で引き起こされることもあります。
増加している咳喘息
近年、罹患者が増えているのが咳喘息と呼ばれる症状です。
気管支喘息にみられるゼイゼイ・ヒューヒューといった喘鳴や呼吸の苦しさはなく、2週間から3週間、長い方では数カ月にわたって慢性的に咳が続きます。
放置しておくと気管支喘息へ移行する虞もあるため、医療機関での受診とともに鍼灸による体のメンテナンスを通じて体力を増進し、自然治癒力を高めることが望まれます。
慢性化しやすい喘息には鍼灸がおすすめ
喘息の原因や症状は様々ですが、アレルゲン物質を回避するための清潔な環境づくりや、アレルゲン物質に対抗できる体力や免疫力の強化、過度な疲労やストレスをため込まない生活習慣が求められます。
鍼灸には体の巡りを促して自然治癒力や免疫力を高め、虚弱体質からの改善や体力増強を図ることが期待できますので、辛い症状の緩和や日頃の体のメンテナンスを兼ねて施術を受け、喘息の改善や卒業を目指しましょう。
季節の変わり目などで咳の発作が出やすい時期や、掃除や引越し作業などでホコリなどを吸いこんで調子が悪い時はもちろん、日々のメンテナンスや発作予防に定期的に通うのがおすすめです。
東洋医学に基づく鍼灸には西洋医学の薬のような即効性はありません。
ですが、体が自ら元気になって体の機能を正常化しようとする自然治癒力を活性化させるサポートができます。
そのため、継続的に通うことで自然治癒力が高まり、喘息の発作が起こりにくくなったり、少しずつ状態が軽減されていくのです。